つれづれなること

 2008-07-05
 突然だが、「公共」には(特に日本では)二つの概念がある。

 ひとつは、「公」を中心とした概念(公方・公僕などの「公」)である。文字からわかるとおり、権力的な概念である。
 「公共の場なんだから静かにしろ」の「公共」はこちらに属する。

 もうひとつは、「共」を中心とした(共和・共同の「共」)概念である。こちらは、文字の意味からして「自由」の側面が強い概念となっている。
 「公共の場なんだから拡声器でアジらせろ」の公共はこちらに属する。

 「公共」は、「public」を翻訳することで日本に持ち込まれた概念である。当時の翻訳家の苦心の産物であるが、日本ではこの意味まではしっかりと翻訳されなかった。なぜならば、(発音しにくいから?すいません知りません)「公」の字が先にきたために、上記のひとつめの意味が重要視されてしまったからである(他にもいろいろ原因はあるが、省略する)。本来の「public」は二つ目の意味合いが強い概念である。

 さて、かなりおおざっぱな「公共」についての説明であるので、見る人が見れば注釈をつけたがると思う。とにかく、私が理解して欲しいのは、「公共」には相反する二つの意味があるということである。
 その上で、次の文章を見て欲しい。

                      法政大学学則
                  第1章 総則

(目的)第1条
 本大学は民主主義の精神に基づき、栄誉ある学芸の殿堂としてひろく世界の文化を摂取し、知識の深奥を究め、もって真理と平和とを愛し、公共の福祉に献身する教養ある社会人を育成することを目的とする。

 ここで示される「公共」は上記の二つのどちらの概念に属する(意味合いが強い)だろうか?上の文章を見るに、まず何よりも「民主主義の精神」に基づいて考えなければならないだろう。緒論あるとは思うが、これは、「全ての人間に発言権を認め、議論し、一致して決定する精神」に他ならないのではなかろうか?だからこそ、「民主主義」を標榜する社会では、「表現の自由」を重要視し、思想による差別を禁止しているのである。
 上記の文章の「公共」はまず間違いなく二つ目、「自由」を重視した公共概念であると見てまず間違いない。

 では、現在の法政大学はどうだろうか?ジャージ職員によって「うるさい」中核派が大学から排除され、それに対して抗議する学生に行われるキャンパスの出入時のチェック・職員によるストーキング。制度に目を向ければ、立て看板・ビラまき・集会などの基本的な表現活動の大学当局による許可制度。もちろん、我々文化連盟のような集団に許可など下りない。許可されるとしても、「ココならいいよ」と、集会の場所を変更させようとしてくる。我々の主張の中には、不当な退学処分などによって、法政大学から排除され、学内での自由な表現活動を奪われた中核派の方々の復帰も含まれているのだから、キャンパスに入れず、門前で主張する彼らと分断されて集会を行うということは、我々が我々自身の主張を否定することになってしまう。それがわかっているから当局はそうしてくるのだろう。

 私は文才にはまったく恵まれていないので、急に話を変えることになるが、先日集会を行おうとしたら、某法学部教授が止めに入ってきて、その結果としてその方と話をする機会に恵まれた。ここまで書いてきたようなことを私が主張すると、その方は「自由は大事だけど、管理責任の問題がある」という趣旨の発言を繰り返した。「自由にするのはいいけど、結果としてセキュリティが犠牲になる。その結果、何か起こったときに誰が責任を取るのか?」・・・理解はできる。しかし、法政大学の存在理由は、上に記したとおりだ。民主主義のため、自由を守ることが法政大学が自らに課した使命ではないか。
 結局のところ、彼は責任をとりたくないのだろう。講義では、民主主義だとか自由だとかを語りながら、現実には既得権益にしがみついて自分の地位を守るために管理を強化していく。「日本は政治意識が低いから政治に興味をもとう」といっていた人間が、政治的意識を発露して大学に対して異議申し立てをしたら弾圧してくる。彼らが講義で主張することは「教授」としての地位を確保するための言い訳にすぎない。そんな人間が何を「教」え「授」けるのか?
 我々文化連盟の闘いは、どうやら既得権益にしがみつく老人達との世代間闘争の側面を大きく含んでいるようだ。

 己の信条・思想のために築いてきた地位を捨て去る覚悟をもっているような、いわゆる「カッコイイ大人」というやつが法政大学にいなくなってしまったのならば、残念である。

                             文責 文化連盟執行委員会委員長 齋藤郁真
コメント
むむ、公共という概念に二つの相反する意味があったのか…。それは知らなかった。勉強家だね、斉藤君は。さすが、真のインテリゲンチャだよ。

それにしても、法政大学学則第一条は、笑った。腹の底から笑った。腹筋が崩壊するかと思うくらい笑った。

ここまでくれば、詐欺罪が適用されるんじゃないのかな? ちょっと弁護士さんとかに聞いてみてよ。あ、くれぐれも鈴木良則に聞いちゃだめだよ、分かってると思うけど(笑)。
【2008/07/05 11:31】 | 現役 #- | [edit]
学内のルールすら守れない斉藤某には発言権ないよ
【2008/07/05 13:19】 | いや #- | [edit]
そんな覚悟のある大人があるとすればそれは唯一君のXXXXXXだけだろう。
【2008/07/08 01:58】 | ノンセクト嫌い。 #1F1ewqbU | [edit]
ルールが守れる人にも守れない人にも発言権があるのが健全な社会
【2008/07/10 03:19】 | 立命大生 #- | [edit]
ただルールを守れない人には誰も耳を傾けない
【2008/07/18 09:40】 | #- | [edit]












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Author:文化連盟
1959年創立の法政大学サークル連合。2008年3月に非公認化。活動理念は「自主文化創造」。本業のサークル活動に邁進しつつ、2006年3月14日以来延べ126名の逮捕者、34名の起訴者と13名の処分者を擁する監獄大学爆砕へと学生運動も同時並行。直接行動系。ゆとり世代代表。愛は強し。

2012年5月31日、東大ポポロ座に続き暴処法を粉砕し無罪を勝ち取る。もはや敵なし。俺たち最強。

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