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言論弾圧(検閲&回収&責任者の処分&発禁)された世論研の大学批判記事1

 2008-08-20
※この記事は2007年7月に発表されたものですので時系列上の些細な差異をご理解下さい。

蒼氓特別企画!総力特集!大学改革を追え

法政が描く改革図と理想、その実態は果たしていかなるものか、市ヶ谷の暗部に正面切って迫る。
 
 国政では、岸信介のDNAを受け継ぐ保守本流の安倍晋三が第90代内閣総理大臣に就任したことで、折りしもの社会の右傾化に拍車が掛かろうかと騒がれている今日、法政大学を取り巻く情勢は急激な変化を見せており、法大当局は運命の舵取りを迫られていると言えよう。中でも一番の不安は、じきやってくるであろう「大学全入時代」である。各大学とも、生存するためにあの手この手を使い、死に物狂いで蜘蛛の糸にしがみつこうと躍起になっている。慶應義塾大学と共立薬科大学の合併は記憶に新しい。名門大学といえど、油断は禁物である。例え東京六大学の一角を担っていてもだ。法大は「革新派」で鳴らした清成前総長(現法大学事顧問)に代わり平林千牧総長を新たにトップに据え、抜本的な「教学改革」を唱え現在邁進中である。「改革」の大合唱の下でキャンパスには殺伐とした空気が沈滞している。このことは法大に籍を置く学生誰もが感じるところである。「内情」を知る学生の視点で大学が叫ぶ改革とは一体なにかを考察してみたい。そして「法政の未来図」をあぶり出してやろうではないか。
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 加速する学部再編・大学組織大改革
 再編の波が押し寄せている。毎月、学生の元に郵送されてくる雑誌『法政』の2006年7、8月合併号の紙面上で、平林総長は理工系学部の抜本的再編を高らかに主張していた。その言葉通り、従来の「工学部」には生命機能学科という新たなコンセプトの新学科が設置され、2004年に設置されたシステムデザイン学科と合わせ、10学科体制を確立した。さらに本年度、「デザイン工学部」を新設し、従来の工学部の建築学科、都市環境デザイン工学科、システムデザイン学科の3学科を市ヶ谷キャンパスに移転させた。尚、このデザイン工学部については記念すべき一期生が本年度入学を果たした。無論、理工系の改革はこれで終わりではない。2008年度には工学部は「理工学部」(仮称)に改組され、「生命理工学部」(仮称)なる新学部も開設予定である。特筆すべき点として、生命理工学部に設置される「植物医科学科」(仮称)なる学科が東京大学大学院、農学生命科学研究科と連携して国内初の「植物病院」創設と「植物医師(植物保護士)」の養成を目指すことを既に全国紙にてアピールしている事実を挙げておく。尚、時系列上名称等に違いが見られる点はご理解頂きたい。
 大胆に進む理工系改革に対し、文系も負けてはいない。看板学部の法学部では2005年度に「国際政治学科」を新設し、同年に一期生を迎え入れている。英国オックスフォードへの短期研修を必修としており、法律学科や政治学科よりも「国際」色が強く英語力が重視される。その他、「国際色」を全面に打ち出した学部としては、「国際文化学部」が挙げられる。国際政治学科よりも長期間の留学(SA)が義務づけられているこの学部は、早稲田大学の国際教養学部が模倣したことで有名である。
さらに現在、グローバル学際研究インスティチュート(通称、IGIS)の名目で実施されている国際教育プログラム(学部横断的なゼミナール形式の選抜制カリキュラム)を昇華させて、「グローバル教養学部」(仮称)を2008年度に設置しようとしている。この学部は全ての授業が英語で行われる他、少人数教育を徹底する事を大きくアピールしている。同じく、インスティチュートからの昇華による新学部には「スポーツ健康学部」がある。スポーツ・サイエンス・インスティチュート(SSI)からの発展である。

 学部新設に伴い、キャンパスも拡大
 法政大学は昨年度、隣接する「嘉悦女子中高」の土地と建物を購入し、一部改修を加え「富士見坂校舎」として竣工させキャンパス拡大を図った。今年3月に竣工した市ヶ谷複合施設「外堀校舎」を含めると市ヶ谷キャンパスの収容率は格段にアップしている。現在改修工事中の外堀の向こう側にそびえ立つ「62年館」、同じく改修中の「第一校舎」の竣工が待ち望まれる。中央省庁の目と鼻の先に法政王国が姿を現す日は近い。

 地域入試の拡大と格付け取得
 今年から法政は地域入試を拡大し、全国10都市(東京、札幌、仙台、新潟、金沢、長野、名古屋、大阪、広島、福岡)で全学部が試験会場を設け、門戸を開いた。地方在住の受験生には嬉しい「朗報」であろう。伝統ある有名大学として、当然と言えば当然の対応だが改めて評価したい。また、学校法人法政大学は「株式会社 格付け投資情報センター(R&I)」の格付けを更新し、「AA-(ダブルエーマイナス)」を継続した。法政は国内で初めて学校法人として格付けを取得し、今回が4度目の更新となる。つまり、経営状態は良好で設備投資も文句無しというわけだ。

 附属校改革で教育水準引き上げ
 前述した雑誌『法政』の紙面上で平林総長は、教育水準引き上げのために付属校にも改革のメスを、と述べていた。その言葉通り、法政大学第一中学と第一高校は合併し男女共学となった。校舎も移転し、吉祥寺の旧校舎よりやや三鷹よりの敷地に学舎を構える。法政一高の特色でもあった「自由」な服装ではなく、制服が義務づけられている。

 改革の実態を暴く
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 これまでは「大学改革」の表面だけを取り上げてきた。ここからは実態に迫りたいと思う。その前に、我が法大のボスである平林千牧総長について紹介しておきたい。1935年生まれの今年72歳になる本学の卒業生である。60年に本学経済学部を卒業し、71年に本学大学院博士課程を修め、80年に教授に就任。経済学部長を歴任し、99年の清成前総長第二次政権時に理事を務める。何かと比較される清成前総長とは違い、他大や他業経験がない「たたき上げ」の人間である。(※1)
 また、経済学部出身ということで清成体制では財務担当理事を務めたが、専攻は経済学史でマルクス経済研究であった。(※2)財務理事時代の手柄として、2003年の格付け取得(※4)がある。だがこれは、経理部が提起し、清成前総長がごり押ししたため実行された。従って本来は経済人としての素養はない学者肌の人間である。総長選挙は、清成前総長の推薦を受けての辛勝。公約も清成前総長のほぼ踏襲。しかし、総長就任後に「センター・オブ・インテレクト」(※5)なるキャッチコピーを喧伝し、路線こそ反れないものの独自色を出し始めた。
 あくまでも推測だ。華々しい経歴はなく学者としても不遇だったが、その他の実力(人脈や要領のよさ)があり出世。毛色が異なる清成前総長とは巷で言われている程、価値観を共有していなかったのではないか。だが表面上は忠誠を尽くして信頼を得ることに成功し後継者として推戴された。それに満足せず、自分色を発揮する野心はある。多摩時代には学生をバカ呼ばわりして嫌われていた。多摩の食堂を巡る問題で、学生団体や教授会と交わした約束を破り、別の考えを強行したという話もある。唯我独尊的性格の持ち主であろう。不人気(※6)返上のため手柄に飢えているので必要以上に強引に改革を押し進めるだろう。なるほど、急進的な改革の原動力はここにあったか。

 平林総長の運営方針
 平林総長の運営方針は「まず財政環境ありき」である。
「大学の財政条件がいいということが前提になっていい教育をするためのインフラが準備できるし、いい先生が集まるでしょう。その結果いいサービスが提供できるから学生が集まる。」(※7)
簡単に言えば、「ジャイアンツ路線」ということだ。今いる選手(教授の研究や学生の環境)の改善より、会社の財力さえあれば4番打者を買いあさりチームは優勝、という考え方と一緒である。
 次に、学生への姿勢だが、「干渉型」方針である。清成前総長以来提唱されている「自立型人材育成」。要は、今後の高度情報化社会に於いては、モノではなく「知」が経済を動かす。各人も常に己の知を更新すべきで、その姿勢を培わせることに法大の存在意義がある、とするものだ。だが、この理念自体はともかく、実態は「自立」と裏腹な「過保護」政策が多い。
 キャリアデザイン学部では授業で時間を割き「ノートのとり方」を指導。他の学部でも教授が主導でボランティア活動に関わらせたり、全員参加の合宿を乱発して友達を作る機会まで用意。勿論、ひとつの例が用意されていることで、そこから応用していけるという側面もあるから一概に全否定する気はない。基礎教育は「つめこみ」だろう。しかしその一方で大学は教養部を廃止するという矛盾した政策もとる。これらから読みとれるのは、基礎教育の重視より画一化が狙いでしかない、ということだ。各教員が創意工夫して新入生に深遠な学問への橋渡しを行う、という形態より、大学理事会が描いた一つのビジョンに如何に効率よく学生を染め上げるか、が重視されるのである。
 さて、こうした考えの理事会や教員にとり、サークル活動がどう見えるかは、分かるだろう。すなわち「ノイズ」だ。彼らにサークルに対する悪意はない。害虫は、憎いからでなく邪魔だから、機械的に駆除するのだ。具体例として、「サークルに入るな」発言(※8)と危険なサークルリスト(※9)を挙げておく。

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 脚注※1  清成忠男前総長は、東大出身で公社(国民金融公庫調査課長)を経て法政大学教授。その後も京大大学院等で兼任講師。

 ※2  著書に『古典派経済学の基層』(青木書店)『マルクス経済学原理論』(時潮社)『資本論成立史』(翻訳・法大出版)等あり。

 ※4  国内で学校法人としては初めて、(株)格付投資情報センターの長期優先債務格付けで「ダブルAマイナス」を取得。当時マスコミで騒がれ、大手企業と肩を並べたとして清成前総長の自慢の種であった。しかし、少子化とはいえ、学生が一定数集まり学費も言い値で決められる(収入が安定している)日本の有名大学は、よほど乱暴な経営をしない限り企業よりも経営状態が良いのは当然。例えるなら、郵政公社が民営化せず株式上場したとしたら株価が高い、のと同じ事。その証に、その後格付けを取得した早稲田と同志社は2ランク、日大は1ランク、軒並み法大の上の格付けを得た。

 ※5  「開かれた知の拠点」の意。高度知識社会の要請に応えるべく、環境整備を通じて能動的に知を発信しよう、という方針。

 ※6  総長選挙では鈴木佑司法学部教授が875票、平林千牧理事が718票得票。しかし、選挙規則に定める「大学専任教員(専任教授・助教授)の過半数」でないとして決選投票に。結果は、鈴木佑司法学部教授は894票、平林千牧理事は726票獲得。しかし、決選投票では大学専任教員の票は2倍で計算される制度であるため、平林千牧理事が逆転する結果となった。ちなみにこの選挙制度は、清成総長時代に改正されたもの。平林総長はこのように「薄氷」の勝利であり、結果が示すように助手、職員、附属校教員支持が低く、支持基盤は盤石ではないのだ。そのため、今年度に強引に「総長選挙廃止」を決定、理事会による推薦で次期総長は任命される、としたいわば、派閥的独裁政権樹立を目指している。総長選挙廃止については、教員や職員を問わず学内で猛反対の声があがり紛争が勃発。あまりの騒ぎに文部科学省から和解をするよう「意見」まで頂いている。平林総長のこのような強引な改革手法については後ほど大いに触れるので、この辺で留めておきたい。結果的に総長選挙は廃止となった。

 ※7  日経BP企画の取材に答えて。

 ※8  2001年4月、国際文化学部の新入生ガイダンスにて、「カリキュラムに支障をきたすため、サークルに入らないでください」と教員が発言。

 ※9  本年度(2007年)の新入生に対し、「危険なサークルリスト」と称したビラを学生部が配布。大学当局に批判的なサークル団体をリストアップしたもので、「カルト宗教」や「セクト」といった理由を付けて入会しないように呼びかける。ちなみに我々世論研究会については、学生生活ハンドブック等の当局広報から一切の名前を消し去る、「存在抹消」を図っている。勿論、法大公式HPからも名前が消されている。改めて言っておくが、当会は大学公認団体で創部80余年を数える伝統ある組織だ。新入生諸氏はくれぐれも騙されないように。



コメント
殺伐とした空気を作ってるのは旧文化連盟です
拡声器でわめきちらして雰囲気わるいですよ
そういう自覚がない限りあんたらには衰退の道しかない
【2008/08/20 20:54】 | あほ #- | [edit]
なんか、ナツい(笑)。

そう、こんな感じだったよ、法大の変質のエスカレーションは。

>キャリアデザイン学部では授業で時間を割き「ノートのとり方」を指導。他の学部でも教授が主導でボランティア活動に関わらせたり、全員参加の合宿を乱発して友達を作る機会まで用意。

なにこれ(爆)。

「知識人」を自任するなら、恥という概念くらいは持ち合わせているでしょうよ。恥という概念くらいは。

ま、とっくに権力の手先に成り下がって、そんなの関係ないのかもしれませんがね!
【2008/08/20 21:43】 | 現役 #- | [edit]
中川文人氏のインタビューによると
http://www.minimal-global.net/united_ob/2006/07/post_20.html


要は、今の総長の相談役、で元通産省事務次官の児玉幸児さんと
その一派が黒幕なんだ(理事の川端氏がその番頭)。

要は今のネオリベ改革、少子化で大学つぶれるよ、という国策に過剰に
適応しているわけね。

それにしてもそのインタビューで言われているようにジャージ軍団なんかも組合あるから、上の命令拒否しても
確かにくびにはならないわなあ。
【2008/08/21 02:17】 | 憂国者 #- | [edit]
今の総長の専攻って、マルクス経済学なの?
じゃあ法政にいた、宇野弘蔵のじきじきの教えを受けた人じゃない!

【2008/08/21 02:54】 | 憂国者 #- | [edit]












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Author:文化連盟
1959年創立の法政大学サークル連合。2008年3月に非公認化。活動理念は「自主文化創造」。本業のサークル活動に邁進しつつ、2006年3月14日以来延べ126名の逮捕者、34名の起訴者と13名の処分者を擁する監獄大学爆砕へと学生運動も同時並行。直接行動系。ゆとり世代代表。愛は強し。

2012年5月31日、東大ポポロ座に続き暴処法を粉砕し無罪を勝ち取る。もはや敵なし。俺たち最強。

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