言論弾圧(検閲&回収&責任者の処分&発禁)された世論研の大学批判記事6(最終回)

 2008-09-03
理事会の独断専行による「総長選挙廃止」と工学部教授会人事への介入

 さて、どうであろうか。本稿をここまでお読み頂き、大学改革の実態とキャンパスの現状、法大の行く末等々読者諸氏の脳裏には多くの衝撃的な映像が浮かび上がり、焼き付いたのではないだろうか。また、恐らく読者諸氏はこのほんの数ページの本稿によって学内事情にかなり精通してしまったのではないだろうか。中には嫌がる人もいるかもしれないが決して恥ずかしい事ではない。堂々と胸を張るべきだ。法大生が法大の事情に詳しいのは当然の事だし、むしろ義務ではないか。年金や社会福祉、憲法改正など日本の社会問題は「日本人」の問題であり、アメリカ人やフランス人が頭を悩ませるなんて変な話だ。同じように法政大学の総長選挙廃止や相互休講廃止、学費値上げなどは「法大生」の問題なのだから法大生が真剣に考えて主張してしかるべきだ。テレビのコメンテーターや政治家が法政大学の諸問題について考えるなんて不自然だろう。社会問題の一つとして拾い上げる事はあってもそこにあるのは「職業的な憂え」であって愛する母校を憂える我々とは似て非なるものだ。法政大学の問題を扱えるのは日本で約3万人の法大生だけなのであり、だからこそ心血を注いで議論しなければならない。無論、法大生みんなが真剣に総長選挙廃止にノーを唱えなければならない、と言っているわけではない。どういうスタンスを取ろうとどういう主張をしようと、はたまた無視を決め込もうとそれは各人の自由である。だが、無視を決め込む前にまず問題を認識するべきではないのか。我々が言いたいのはそこだ。事態を把握し、葛藤した上で無視なり反対なり態度を示すのが筋なのだ。正論なのだ。ところが今の法大生には何も知らない、知ろうとしない「無関心」という人種が多すぎる。何も知らずに、調べる努力もせずに態度を示す輩が非常に多いのだ。最も、態度を示すといってもそれは大学当局からの一方的な見解を右から左へ流すだけなのだから、主張とは言えず単なるスピーカーと呼ぶべきなのだが。いずれにしても、自分で考える力を持たない人間が増えるとよからぬ事が必ず起きる。それが世の常だ。とは言っても大学当局が組織ぐるみで「情報統制」を布いているわけだから一概に学生に責任を帰するのも少々乱暴過ぎる。葛藤の末に当会が出した結論が本稿なのである。つまり、当会が積極的に公平で偏向のない、新鮮な情報を冊子にして発信する事で、学友諸氏の判断如何を手助けしようというのである。ここまで読んでくれた方は充分な検討材料が揃ったことだろう、是非最後まで一読して自分なりの主張を練り上げて頂きたい。
        
 今現在、法大の「教職員」たちの間で話題になっている「改革」がある。「総長選挙廃止決定」である。3・14法大生の会や、その他反抗学生一派も時たま口にしているので読者諸氏にもご存じの方はいるだろう。法政大学の総長と理事などの役員選出の方法を巡って平林総長以下理事会と附属校も含めた教職員が対立しているのである。そもそもこの件は清成前総長の時代から検討されてはいたようなのだが平林体制になって途端に急発進したのだ。理事会が突如示した方針案は、現行の選挙を廃して理事会指名の委員からなる選考委員会を発足させ、この委員会が総長を推薦し、理事会で選任するというもので誰がどう見ても派閥独裁色の強い言語道断な代物である。当然ながら教職員は一斉に立ち上がり、教員の9割が反対。7つの学部の学部長が制度変更に反対の声明を出し、事態は混迷を極めた。教員有志が集まり結成された「法政大学のガバナンス問題を考える教員有志」なるグループは現在170名を越える勢力になっている。理事会が制度変更を唱えてから早1年が経過したが未だ両者の間で和解は成立しておらず、先行きが見えなくなるのかと思いきや、ここへ来て事態は急展開を見せた。通常、制度を変更するには理事会の決定と文部科学省の承認が必要とされているのだが、法大の場合は理事会の独断専行でありそれによって学内が混乱してしまっている状況にあるので、まず文科省の承認は考えられなかった。事実、文科省は再三に渡り両者に和解をするよう促してきた。長きに渡る交渉で理事会の当初の方針案は撤回に追い込まれ、代わりに教職員たちの意見を取り入れたとする「修正案」が作成され、3月末の理事会で正式決定されたものの、この修正案も根本は何も変わっていない気休めでしかなかった。だが、なんと文科省がこれを承認したので事態が切迫してきたのである。なんとも不可解で不愉快な文科省の追認だが、下ってしまった以上は仕方ない。一方的な予算配分の変更や新学部の設置、学費の値上げにサークル規制、そして総長選挙廃止と次から次へと好き勝手に(自分たちのための)「改革」を断行する平林体制に不満を持つ者は多い。持たない者の方が圧倒的に少ないだろう。学生、教職員問わずみんなが不信感と不快感を抱いている、それが平林体制なのである。今ここで学生も教員も、大規模な行動に出なければ手遅れになるのは必至だ。総長選挙については教職員の土俵だから我々学生には見守るしかできないが、今後の学生生活のためにも注視していきたい。教職員には是非頑張って頂きたい。平林総長は本稿で前述した通り選挙で「辛勝」した身だ。だからこそ、選挙制度を廃止しようと企んでいるのだろう。身内で固めた選考委員会なら次も自分を選んでくれると夢を見ているに違いない。そんなビビリ野郎の横暴を許すな。健闘を祈っています。
         
 総長選挙に関しては教職員に委ねるとして、平林総長以下理事会が教授会の人事に介入しているという情報があるので紹介しておく。といっても具体的な内容はまだ掴めていないので悪行の一つとして覚えておいて頂きたい。工学部教授会の定年延長問題に首を突っ込んだというものなのだが裏もとれていないので(なら書くな)キーワードの紹介に留めておく。

バカ高い教室貸与料金
 
次に紹介するのはきちんと裏の取れたネタである。ガセネタじゃないので是非読んで頂きたい(ガセネタなんか書かないけど)。法政大学が学外団体に教室等の施設を貸与する際の料金に関して、当会が重要な書類を入手したので紹介したい。『法政大学 教室等貸与のご案内 2007年度市ヶ谷キャンパス 学外団体用』と題されたこの冊子には驚くべき数字が並ぶ。我々が日頃居眠りや無駄話をし、時には机をけ飛ばしたり、あんな事やこんな事をしている教室が天文学的数字で学外団体に貸し出されているのだ。例えば55年館3階の1番教室、531教室の場合、教室使用料金が5万4300円でこれに清掃料金が3200円プラスされ、夏だと冷房料金(使わなくても払う)6100円がついて合計6万3600円となるのだが、更にこれに「係員手当」なるものが4万円一律加算されて合計10万3600円となる。ちなみに一日の金額である。冬だと冷房料金でなく暖房料金がかかるが、教室によっては一括暖房システムのため一律5万8000円をとられる。531教室がまさにこの一括暖房システム搭載の部屋なので冬に借りると15万5500円となる。その他、狭くてむさ苦しい866教室でも夏だと5万8800円、冬だと5万9300円を一日で取られる。ボアソの1104教室は夏だと6万4500円、冬だと6万5000円を一日で取られる。ボアソ26階のスカイホールに至っては夏だと23万9200円、冬だと23万9100円が一日で吹っ飛ぶのだ。まさに天文学的数字、まさに高額。こういう類を世間では「ぼったくり」と言うのです。大体、清掃料金って何ですか。大学の教室を借りる団体で自分たちで掃除をしない連中が居るとお思いで?第三者による清掃が必要なほど借りた教室を汚す団体が居るとお思いで?そんなわけないでしょう、まったく呆れてものが言えない。係員手当ってなんだよ。つまりこの教室貸与料金は儲け優先、営利主義を貫く平林総長のご意向を屈折無く表現したもの、ということですか。明らかに法外な値段だと思いますよ。ええ。教室のお値段がもっと知りたい方は当会までご連絡下さい。

平林総長以下理事会のいう「改革」、内実は「破壊」でしかない
 
どうだろう、本稿の内容を読んで読者諸氏は心に感ずるところがあっただろうか。本稿についての異論、反論は大歓迎である。是非ともご意見を寄せて頂きたい。学生自治の牙城、学生会館の陥落後法大生の政治意識は低下の一途を辿り、今や落ちるところまで落ちた感がある。だがそれは時代の流れでもあり、全国の大学生が法大生と同じように政治的でなくなっていったのである。果たしてそれが良いのか悪いのか。少なくとも言えることは万事、バランスが大切だということである。右に寄りすぎても、左に寄りすぎてもいけない。政治的になりすぎても、無関心になりすぎてもいけないのだ。今日の法大はどうか、学生が無関心過ぎやしないか。目の前で起きる不当逮捕に目もくれず、学園祭縮小にも黙って従い、学費の値上げにも気付かない。間抜けに見えるのは学生だけではない、視界を広げれば国民も同じだ。政治家の汚職や公権力の横暴に異を唱えることなく、抗議すらせず、選挙にも行かずに不平不満を募らせ増税にすら気付かない。なんとも笑える情景だが、これは権力者の策略の成果なのである。権力者とは国家であり、警察であり、大学である。我々は彼らの思うがままに動かされているのだ。国家はありもしない財政破綻を喧伝し、増税への流れを作る。警察は体感治安の悪化を煽り監視カメラを増設したり、権限を拡大しようとする。大学は、昭和臭い学生運動を煙たがるキャンペーンをはり学生の政治意識を低下させ、その隙を突いてこっそり学費を値上げし、学園祭を縮小し、サークルに規制をかける。良いように操られているのだが、それでも怒りが沸かないのは感情さえも把握されているからだ。不満が爆発しないように最低限のアメは与えているのだ。サークルにしても「会議室」という名の監獄を与えている。無いよりはマシと学生は喜んで赤外線センサーのついたガラス張りの牢獄に入る。立て看板もビラも、反抗さえしなければ貼らせてあげるし、置かせてあげると言ってアメをちらつかせ、学生の分断も画策している。実にうまくいっている。大学お気に入りのサークルは反抗するサークルに非難を浴びせ、孤立化を企てる。サークルに属さない一般学生も反抗する学生を攻撃する。みんな大学側に味方していれば自由を、活動の保証を与えてもらえると思っているようだがそんな事はない。甘い幻想を抱くのはもう止めにしたらどうか。中核派系全学連の活動家がいなくなれば学園祭は元通りになるのか?学費は値下がりするのか?自由にビラが貼れるようになるのか?自分の保身のために制度を強引に変えて、儲けのために空虚な新学部を増設して大学の格式を下げ、目先の利益で恩義を踏みにじって住民から軽蔑される大学のトップやその手下をなぜそうも容易く信用するのか。これを機に学生諸氏は考え直すべきである。国からの公的研究補助金を不正に着服した元文学部教授は野放しで、総長以下の監督者処分は減給のみ。対して、立て看板・ビラ規制に反対しただけの学生は逮捕、退学。この違いは一体なんだ?こうも腐りきった権力には何も期待できないと考えるのがまともな人間だ。学生諸氏は決起し、正面から対決を挑むべきだ。与えられた「自由」でなく、勝ち取る「自由」こそが真の自由である。大学の言うがままに夜間は退去し、相互休講のない短い学園祭で満足するか、戦って24時間開催の従来の学園祭を取り戻すか。結局はそういう事だ。だがこれは前者の方が「楽」だからと安易に考える頭の弱い人間には永遠に納得できない「真理」である。法大にかような人間が多くいない事を願ってやまない。文化と伝統を破壊し続ける平林体制に裁きの鉄槌を下すべく、学友諸氏は真剣に考え立ち上がって欲しいと説に願う。例え、現実を無視したとしてもそれが葛藤した末の行為であって欲しいのだ。まず、全てを理解してから行動を決めて欲しい。そのための判断材料を当会は出来る限り発信していく。
 「自治の象徴」学生会館跡地に「管理の象徴」である刑務所が建ったことは、一つの時代の終わりと始まりを意味しているのではないだろうか。近頃しみじみ思うのである。最後までお読み頂き感謝する。是非次号の『蒼氓』にも期待して欲しい。

※文中の写真は全てイメージです。

コメント
これまた名文だね。発禁になるわけだよ(笑)。

誰だったか忘れたのだが、「罪と知って犯罪を行うものよりも、罪と知らずして犯罪を犯すものの方が罪は重い」てな事を言ってた人がいた。

要するに、「権利や自由は意識的に闘って勝ち取るものであり、『知りませんでした』は通用しない」という事を裏から言っているわけだ。

法大生諸君が、「知りませんでした」なんて態度を取るとは思えない。今はただ、固唾を飲んで見守っている状況でしょう。ここが勝負所です。敵もギリギリ、こちらもギリギリ。最後は、根性とか気迫の世界であり、それは、闘いの正義性を確信できるかどうかにあります。

そして、正義は我らにある。全世界に誇りうる闘いと自認する事ができる。「闘う限り、負けはない」僕の好きな言葉です。文連諸君が、勝利し続ける事を祈念して、筆を置きます。
【2008/09/03 07:07】 | 現役 #- | [edit]












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Author:文化連盟
1959年創立の法政大学サークル連合。2008年3月に非公認化。活動理念は「自主文化創造」。本業のサークル活動に邁進しつつ、2006年3月14日以来延べ126名の逮捕者、34名の起訴者と13名の処分者を擁する監獄大学爆砕へと学生運動も同時並行。直接行動系。ゆとり世代代表。愛は強し。

2012年5月31日、東大ポポロ座に続き暴処法を粉砕し無罪を勝ち取る。もはや敵なし。俺たち最強。

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