ゆひまるの再審査請求書
2012-11-08
武田君が出した国際文化学部教授会への再審査請求書です。ぜひお読みください。 2012年11月7日
国際文化学部学部長 鈴木 靖 殿
国際文化学部3年(学籍番号 10G0421) 武田 雄飛丸
再審査請求
今回、私にかけられた無期停学処分は内容的にも、手続き的にも不当である。よって、ただちに処分を撤回するよう強く求める。
第一に、無期停学処分の理由として、本年10月6日の人間環境学部で行われた授業「健康に生きる為に」の「授業妨害」が挙げられているが、これは不当な内容である。当日の当該授業の教室前で、私は「学部が違う」という理由で、聴講すら許されず、教職員に入室を阻まれた。「開かれた大学」としてありえない姿勢に抗議した事をもって「授業妨害」とされているのだ。学生を学部が違うからというだけの理由で授業に入れず、抗議したら教職員によって暴力的に校舎から叩き出す。授業妨害を受けたのは私の方ではないか。 法政大学は、学生の学ぶ自由を侵害するな。
第二に、「教職員や学友への迷惑行為」とあるが、これも不当な内容である。法政大学の職員はこれまで私や、私の学友に対し無断での盗撮や尾行などの人権侵害を日常的におこなってきた。職員とされる人物の中には名前も所属も不明な不審者さえ紛れており、そもそも法政大学の職員なのかすら疑わしい。また、本年6月15日には、鈴木良則学生センター長が私に対して暴行を行い、その姿が動画にあげられている。これらは、迷惑行為ではないのか。
(動画:http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=CmNhyGXqh8k)
教員も、職員が私達への不当な人権侵害を行っている現場で「教育的措置」の美名のもと、彼らと共に行動、あるいはその行動を黙認する事で積極的にこれらの人権侵害に加担してきた。国際文化学部の島田雅彦教授は上記の状況において、「なぜ教授がこの場に職員とともにいるのか」という私からの問いに対し、「動員だよ」と答えた。「教育」を掲げておいて、いざ自分自身が問われると開き直り、何も言えなくなる。このような教授の偽善的な態度は弾劾されて当然ではないのか。
また、教職員はこれらの無断での盗撮や尾行、付きまとい、恫喝等といった行為に対し「どういった基準で、こういった行為を行いうるのか。いかなる合法性があるのか」という私達の質問にこれまで一切回答できていない。「ルールだから」の一辺倒で、具体的にいかなる法律やキャンパス利用規則に基づいてこれらの行為が正当化されるのか説明できないのだ。私たちがキャンパス利用規則に則り、正式な手順を踏んで提出したこのような趣旨の申し入れ書や、質問状を全て無視しておいて、直接抗議されると「誹謗中傷」「恫喝的、あるいは侮蔑的な言動」と非難する。果たしてこれが教育機関として適切な態度といえるのだろうか。私達に「ルールの順守」を求める以上、大学当局には自らの行いの合法性をきちんと私達に説明する責任があるはずである。
第三に、「学友に対する迷惑行為」についても、学友会主催行事実行委員会(以下学祭実)によって、私達文化連盟が去年まで参加できていた6月15日の学祭説明会や7月13日の全学説明会の場から排除された事に対する学祭実への抗議を指しており、何ら「迷惑行為」として非難されるいわれはない。学祭実がいつ、どこで、具体的に誰が誰に対して行ったのすらも説明されない「過去の文化連盟による学祭実に対する暴行」といった非常に侮蔑的な理由で、文化連盟を学生の全体の討議の場から排除している以上、文化連盟としてこれに抗議するのは当然である。学祭実側は、大学当局の我々に対する対応に影響されてか「なぜ排除するのか。暴行とはいつ、どこで、誰が誰に対して行ったのか」という私達の直接の抗議や質問はもちろん、正式な質問状に対してさえ、これまで一切回答していないのだ。「大学の秩序維持に努め」ているならば、なぜ文化連盟を学祭説明会や全学説明会から排除する理由を説明できないのか。秩序を維持すると言うに足る合法性は一体どこにあるのか、学祭実には私達に説明する責任があるはずである。それができない以上、「学友に対する迷惑行為」を行っているのは私達を暴力的に排除した学祭実のほうではないのか。
第四に、正門前での情宣活動について「連日、学外者とともに拡声器を使って本学を誹謗中傷し」とあるが、これも不当な内容である。正門前は法政大学の敷地内でなく、表現活動の自由によって情宣活動の権利は保障されているはずである。そして、「本学を誹謗中傷」とあるが、私達は事実を述べ、大学当局を批判しているだけで、何の根拠もなく非難しているわけではない。また私達は上記にもあるように、大学側に正当な手順を踏んだ申し入れ書や質問状を一切無視されており、大学の職員によって行われる日常的な人権侵害等に対し、直接抗議するしか手段がないのである。「学外者」なる規定も、法政大学を批判し、私と同じように不当に処分された学友が沢山含まれており、法政大学と何ら関係がないわけではなく、彼らが大学を批判する情宣活動を行うのは当然である。そもそも、09年の「暴力行為等処罰に関する法律」で起訴された、法政大生を含む5名の学生は本年5月31日に東京地裁において無罪判決を受けているのであり、警視庁によるでっち上げ弾圧に組織的に加担した法政大学当局を批判するのはまた当然のことである。そのうえで、他大からも法政大学のあり方に疑問をもつ学友が共に情宣活動を行っているが、「法政の学籍がない者には法政大学を批判する資格がない」と言わんばかりの「学外者」規定自体がそもそも不当である。私達の情宣活動を「本学に対する誹謗中傷」だと非難する前に、なぜ他大の「学外者」を含め沢山の人々がこの情宣活動に集まるのかを法大当局はよく考えてみるべきだろう。法政大生及び教職員以外の一切の者からの批判に耳を傾けないということは、極めて閉鎖的であり、独りよがりの姿勢ではないのか。
また、授業時間内の拡声器の使用を「授業妨害」であるというが、ほんの短時間、それもあれだけ離れた校舎内で行われる授業を妨害したと主張する以上、大学側は具体的な被害例を挙げるべきである。そして、私達はそもそも不当に処分され、授業を受けたくても受けられない学生であり、一方的な呼び出し、密室による一対不特定多数の「面談」以外、学生との一切の対話も、書面による正式な回答も拒絶してきた法大当局が、その結果として行われる学生の情宣や抗議活動を「授業妨害」だとして制動をかけようとすること自体が許しがたいものだと考える。こういった不当極まる内容に加え、手続き的にも今回の無期停学処分が出された過程は無茶苦茶である。国際文化学部長の鈴木靖氏は、二度にわたる私への呼び出しで、大学側や学祭実側の行為には一切言及せず、一方的に私の行為だけを無期停学処分の通知と同じように「迷惑行為」と非難し、やめるように恫喝してきた。しかも、そのうちの一回は私を、「卒業論文の資料を渡したい」という虚偽の理由で呼び出しており、非常に悪質かつ卑劣である。
第五に、私にかけられた無期停学処分は、全法大生への攻撃であり、絶対に認めることはできない。本年10月19日、学祭規制や不当処分に象徴される法大当局の暴力的な学生支配に対して怒りが爆発し、キャンパス中央は1000人の法大生で埋めつくされた。これに対する「報復」として、国際文化学部は前代未聞のスピードで処分を強行した。国際文化学部は、私を呼び出した10月23日に臨時教授会を開き、その日のうちに「処分通知」を送りつけた。このことからも分かるように、国際文化学部が当該である私から何ら事情を聞かず、一方的に処分を強行したことは明らかである。国際文化学部は、一体学生を何だと思っているのか。学生の行動を抑えつけ、従わなければ処分をして大学から叩きだす。果たしてこれが「教育」なのか。「学問」なのか。国際文化学部及び法大当局は恥を知れ。
以上の理由から、私は無期停学処分をただちに撤回するよう強く求め、再審査を請求する。再審査が行われるならば、私は関連するあらゆる資料、写真、動画などを持って、処分の不当性を証明するつもりである。国際文化学部が、またしても密室でこの再審査請求を却下するのであれば、私は法的措置を含むいかなる手段をもっても処分を撤回させる所存である。
以上
法政大学の制度において、再審査をするのは武田君を処分した同じ教授会なのですが、何はともあれ内容証明でこの文書を郵送しました。
国際文化学部教授会は武田君への処分を撤回しろ!