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なにが「営業権」だ!いいかげんにしろ法政大学!

 2013-01-30
学生、注目!



法政大学からこんなものが届きました。
untitled_20130130024640.jpg

そう、「営業権を掲げた言論封殺」=「情宣禁止仮処分申請」です。

私たち文化連盟にとってはもちろん、本ブログをある程度継続的に見てくださっているみなさんにとっても、ついに4年連続ということで、もはや毎年の恒例になってきたものではあり、ある意味、法大闘争においては「フツウ」のことになってしまっています。

だがしかし! 絶対にこれに慣れてはいけない!と強く訴えます!

後で少し述べたいと思いますが、今のこの国全体の状況を見ても、改めてこの問題は重要な社会問題として捉えられるべきであると考えます。改めてしっかり反論し、弾劾の意志を明らかにしなければならないと思います。

「なんだっけ、これ?」という人も「初めて聞いたけど、なに、これ?」という人も、そして、「ああ、またこれね・・・」という人も、ちょっと文量ありますがぜひ読んでください!
 


【情宣禁止仮処分の内容について】
 
 ざっくり言うとその内容は「法政大学の入試期間中に法政大学市ヶ谷キャンパスから半径200m以内を徘徊・滞留したら罰金100万払うこと」。
 そして肝心の、法政大学が裁判所を介してこれを私たちに命令する理由は「大学経営「冬の時代」が叫ばれ、大学間で激しい学生争奪戦が展開している環境下においては、学生確保のための各種業務の重要性は増している」から「入学試験は最重要業務の一つ」であり、「債務者ら(文連・全学連)は、組織的、集団的、継続的に債権者の業務を妨害しその営業権を侵害してきている」かつ「「革命」等の過激かつ不穏な主張を訴える大音量のアジ演説を聴かされたりビラを配られたりすることにより」、「多大な不利益が生じるおそれが大きい」ということになっています。



【具体的な反論として】

①営業権について
 法政大学が守りたいといっている権利は「営業権」であり、「大学の経営が成り立たなくなるほど受験生が確保できなくなるおそれがある」から文連テメエ来るんじゃねえよ、ということがその主張の基本的な要点になっています。
 具体的にデータを見てみましょう。法政大学の受験者数の推移を示す簡単なデータです。
2007年:90216人
2008年:97017人
2009年:84931人
2010年:94536人
2011年:92819人
2012年:85129人 
 一目見てわかるように、受験者数が一貫して低減しているなどということはありません。2011年の受験者数は全国3位、2012年の受験者数は全国4位ということで、一般的にいって超人気校といえるでしょう。法政大学の在校生数は約3万人を推移しているため、毎年の入学者数についても問題があるはずがありません。
 つまり、われわれとしてはある意味残念ですが(笑)、「営業権」が著しく侵害されたということはないのです。かつて「東アジア最大の自治空間」を自称したわが法政大学に入ってくれた受験生のみんな、改めてありがとう(^ω^)
 ちなみにこの事実は去年の「情宣禁止仮処分」をめぐる審尋(仮処分が妥当かどうかをめぐって債権者と債務者が議論する場)で法政大学側の担当弁護士・芝昭彦氏にぶつけてみたのですが、その時の問答はフツウに許しがたいものでしたので、改めて紹介します。

※法政大学の弁護士・芝昭彦についてはこちら
http://08bunren.blog25.fc2.com/blog-entry-431.html
________________________________________

倉岡「情宣活動によって「著しく回復不可能な損害をこうむる」と主張しているようですが、根拠はあるんですか? こちらも調べたんですが、2008年~去年度までに法政の受験者数は増え続け、2008年には受験者数全国5位だったのが、去年は全国3位になっていますよね? 毎年私たちは情宣活動をやっていますが、被害がでたことを証明するデータはあるんですか?」

法政側弁護士(芝)「それは評価の問題です」

文連側弁護士「申立をするからには明確な証拠が必要。評価ではなく、具体的なデータを示すことが必要です。定員割れしたなど、何か事実を示してください」

裁判長「裁判所としては十分だと思います」

倉岡「明らかに十分じゃないでしょう。今、法政の倍率は平均18倍ですよ。多い学部では54倍もあります。受験者数は明らかに足りているんですよ」

織田「その通り。別に合格者数を増やすわけでもないでしょう。いったい何人が受ければあなたたちにとって十分なんですか? 受験生から受験料を大量にせしめることにしかならないじゃないですか?」

裁判長「次の質問に行ってください」

内海「ここはこの申し立てが有効かどうかの核心です。もっと質問させてください」

裁判長「それ以上発言すると、もう打ちきりますよ」
________________________________________


まあこんな感じでした。
芝昭彦氏もこのブログについては見ているor報告を受けていると思われますので、この際言っておきますが、せっかく審尋とはいっても裁判なのですから、お互いの主観的願望ではなく、データでやりあおうじゃないですか。

※ちなみに去年の審尋についての記事
http://08bunren.blog25.fc2.com/blog-entry-840.html

②文連・全学連の情宣が「公益を図る目的のものでないことが明白であること」について
 たとえば法政大学は文連および全学連が受験期間中もしくは日常行ってきた諸々の情宣の内容、たとえば
「ビラまき・演説・抗議をすると殴られる大学」
「監獄大学=法政大」
「1000人集会への『みせしめ』で武田君が処分されている以上、これは全法大生への処分です」
「法大当局は受験生一人ひとりを3万5000円としてしか見ていない」
等々。
 で、法政大学側の反論は「法政大学は『監獄』ではないこと」という感じです。当たり前だろ(笑)。本当に法律的に監獄が「大学」を名乗るというのはありえないわけで、法政大学の今の現状を批判する比喩表現として用いていることは誰が見ても明らかで、このようなことは普通によくあることです。たとえば東電が「原子力ムラ」という言葉に対して「東京電力は『ムラ』ではない」として「誹謗・中傷」で東京新聞を訴えたりしないでしょう、ということです。
 「受験生は3万5000円」についても、明らかに受験生数は足りているのに、どこまでも受験者数を増やそうとしていること、しかも「法政大学の営業において受験は最重要業務」と言っているように、大学をサービス機関として位置づけ、学生を単なるお客様扱いしているという意味で、法政大学は「学校法人」というより「営利企業」と自らを位置づけていることを弾劾する表現なわけです。

 われわれが受験期間中にやってきて、法政門前で拡声器で「アンパンマン・マーチ」を全力で熱唱したりしたならば「公益を図る目的でない」「妨害」といわれても仕方ないと思いますが、われわれは明白に目的意識をもって情宣活動をやっているのであって、このような言い方は明らかに不当です。

③武田君について
 今年の仮処分の範囲には新たに新文化連盟委員長・武田雄飛丸君が追加されています。武田君は2010年入学であり、受験期間中の情宣活動に参加したことはありません。法政大学の申立書をみても、「2012年に無期停学処分になったから」という以外の理由が見当たりません。「文連・全学連および同調者ならとにかくダメ」という露骨さがここによく現れています。

④法政大学自身、この申し立てがむちゃくちゃなものであることを自覚していること
 そもそも仮処分というものは「緊急性」と一体でやられるものです。場合によってはその内容をめぐって本訴(正式な裁判)で争うことも前提としたものです。
 この「情宣禁止仮処分」は今年で4年連続であり、2年目以降、われわれはこれを本訴に持ち込もうとしました。しかしその度に法政大学は訴えを取り下げ、「訴え自体が取り下げられたので、法的には本訴をやる理由が消失」し、本裁判という形で争うことはできなくさせられています。
 大学の入試業務というものは、当然ながら年度の初めに決められています。受験情報や「前期・後期の期間をどうするか」というスケジューリングとも一体のものですから、当然です。だから、もっと早く「仮処分申請」をすることは可能なのです。法政大学は、わざわざ受験一週間前に「緊急」として「仮処分申請」をだし、議論する時間をつくらせず、「緊急だから仕方ない」として裁判所の決定をもらっているのです。
 つまり、「裁判所の決定は欲しいけど、本訴はやりたくない」ということであり、「言論の自由」に違反した決定であることを知っているのです。また、もっと事務的な話をすれば、本気で裁判をやれば実際に事実を争わないといけなくなるため、そうすれば負けることを知っているのです。
 卑怯といわざるをえません。


他にもありますが、逐一やってると終わらないので具体的な反論はこれくらいにします。


【本件「情宣禁止仮処分」の社会的意味について】

①「営業権」を掲げて言論を抑圧するあり方を許してはならない 
 結局のところ、法政大学がやっていることは自らを批判する言説を「営業権の侵害」としているということです。「大学」という教育を司る公的機関において、「受験」という一種特殊な期間だからといってこのようなことは許されてはいけません。このようなことが許され、「常識」となっていくならば、一般の私企業の悪辣な行為に対して不買運動のようなボイコット運動を起こすことすらできなくさせられていくかもしれません。今の原発問題についてはいうまでもなく、歴史をひもとけば水俣病などの公害問題など、このようなくだらない「営業権」はふみにじられて当然です。

②学生運動つぶし
 これまで受験期間中の情宣に参加してこなかった武田君が「法政大学から無期停学の処分を受けた」という理由で加わっているように、この仮処分の本質は受験生とわれわれがつながることを阻止するための措置だということです。武田君本人がこれから法大生になる(であろう)受験生に対して訴えることを阻止するための仮処分だということです。

③この社会全体の問題と一体
 「一部の過激派の問題にすぎない」と考える人もいるかもしれません。しかし、そういう方に言いたい。「過激」であることを決めているのは誰でしょうか。法大闘争の歴史において、最初に排除されたのは全学連でした。次は文化連盟が非公認化されました。去年は一部の「モラルが悪い」(われわれから言わせれば活力ある)飲みサーが処分を受けました。今年はついに法政大学が誇るネタサークル(失礼!)「野宿同好会」のビラが法政大学当局によって剥がされるようになりました。マルティン・ニーメラー牧師の教訓が問われています。
 社会に目を向ければ、この数年で公園の管理が急速に厳しくなり、ホームレスの公園からの追い出し等が激しく行われています。もっと大きな話をすれば、昨年末の総選挙で民主党の崩壊によって政権を握った自民党が狙っている新憲法の草案には「言論の自由は認める。結社の自由は認める。ただし、公益および公の秩序を害する活動は認められない」という趣旨の文言が入っています。すでに憲法審査会が動き始め、その方向へ向けてわが日本は進んでいます。
 そんなに中国みたいに治安維持がしたいんならテメエらが中国行ってこいよ!と言いたいところですが、皮肉を言っても何も始まりません。カビが生え、古臭くなった偏見を捨て、現実をみすえて共に抗議の意志を持ち、各々ができる形で行動してほしいと思います。

④このような法政大学にみられる大学のあり方こそが学生・社会の未来を奪っていること
 「3・11」をもって、この社会の巨大な腐敗が「原子力ムラ」という形で、歴史に残る悲惨な現実と共に暴かれました。そして「原発御用学者」と呼ばれる学問をカネで売り渡してきた「教授」の存在もまた暴露されました。まさに大学が「営業」を語り、学問を金儲けの道具にしてきたことが今こそ問われなければなりません。
 このような大学の経営主義・金儲け主義、学問の「サービス産業化」は、一方で学生生活そのものを金儲けの道具にしています。「学費・就活・奨学金の三重苦」はまさにその象徴です。保護者の娘・息子の将来を心配する温かい思いにつけこんで学費をどこまでも吊り上げ、それによって高くなった学費を払うために多くの学生が奨学金を借りざるをえなくさせられています。この「奨学金」という名の事実上の借金によって学生の未来の収入からも搾取する構造が日本の大学に全般的にみられます。
 それでいて大学に入ったら一年生の頃から「就職」をゴールとして、資格の取得に必死になるようにせかされます。学生生活の中で「批判精神」など身につけさせず、ただただ机にかじりついて労働能力を上げることを要求され、こうしておとなしくて優秀な社畜が大量に「教育」される場に今の大学がなっているのです。
 非正規雇用労働者やワーキングプア層の多くは若者です。最近ではもはやマンガ喫茶に泊まることすらできず、「マック難民」と呼ばれる労働者まで登場しています。若者から闘う力が奪われていることによってこんなことが許されているのです。その要になっているのが現在の大学であり、この大学のあり方を象徴しているのが「営業権」を掲げるわれらが法政大学なのです。




 最後に。今年の受験で私たちのことを知り、ここまで読んでくださった受験生・保護者のみなさまへ。
 「いろいろ言ってるみたいだけど、受験は人生の大イベントなんだからとりあえず黙れよ」という思いを抑えきれない面もあるでしょう。しかしそれでも私たちは訴えます。法政大学がその正体を隠して今も「自由と進歩」を校是に掲げて「開かれた大学」を対外的に誇っていることは受験生・保護者のみなさんを愚弄していると思いますし、なにより、現在の大学の最悪の象徴である法政大学のあり方が許されていることによって、社会に何を生み出しているか。ぜひ考えてほしい。知ってほしい。そう強く思っているからです。これも何かの縁ですので、よろしければぜひこちらの記事なんかも読んでもらえたらと思います。
 
08~11執行部総括:http://08bunren.blog25.fc2.com/blog-entry-942.html
法大闘争について(2012.4.1):http://08bunren.blog25.fc2.com/blog-entry-845.html

正式な裁判とは違いますので傍聴はできませんが、本日1月30日、審尋が開かれます。

その報告は後日またブログおよびツイッターで行いますので、よろしくお願いします。
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Author:文化連盟
1959年創立の法政大学サークル連合。2008年3月に非公認化。活動理念は「自主文化創造」。本業のサークル活動に邁進しつつ、2006年3月14日以来延べ126名の逮捕者、34名の起訴者と13名の処分者を擁する監獄大学爆砕へと学生運動も同時並行。直接行動系。ゆとり世代代表。愛は強し。

2012年5月31日、東大ポポロ座に続き暴処法を粉砕し無罪を勝ち取る。もはや敵なし。俺たち最強。

法大闘争とは何か?


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